新生児について

【厚着のしすぎに注意!】

お気をつけ下さい

皮下脂肪・皮膚が薄く温度調整が不十分です。

赤ちゃんの寝ている場所に体温計を置いてこまめに測ってあげてください。


【ミルクの飲ませすぎに注意!】

お気をつけ下さい

ミルクは牛の母乳です。沢山飲ませすぎると

白色脂肪細胞を大きくしてしまい肥満児になりやすいです。

 

 

溢乳(いつにゅう)について

母乳をたくさん飲んだとき、授乳の後で体を動かしたときに

口からダラッと戻してしまうことがありますが

吐いた後に機嫌が良ければ心配いりません。優しく抱っこしてあげましょう。

 


生後28日までの赤ちゃんを新生児と呼んでいます。新生児の特徴を覚えておいてください。

■皮膚温

36.5-37.5度

肛門温は皮膚温より

0.5度高め。

心拍数

1分間に100-160。

呼吸

1分間に40-60。


大人と同じ位、聞こえています。

20-30cm先まで、ぼんやりと見えています。

黄疸

お腹の中の赤ちゃんは赤血球が多く酸素をもらっていました。生まれた後は不要な赤血球が壊され、黄疸になります。ピークは4-5日目です。

■大泉門(だいせんもん)

ひたいの上部にある[ひし形]のぺこぺこしている部分。1才半~2才で閉じます。


■体重

【赤ちゃんの哺乳量と体重増加】

哺乳量 | 1日の哺乳量目安は1kg当たり150ml

体重増加 | 3ヶ月まで ⇒ 1日30g(1ヶ月で約900g~1100g)

               4~6ヶ月  ⇒ 1日20g(1ヶ月で約300g~700g)

               7ヶ月以降 ⇒ 1日10g(1ヶ月で約100g~300g)

※母子健康手帳に記載される乳児身体発育曲線の範囲なら心配いりません

但し、曲線が下のギリギリの場合は小児科の先生にご相談ください

 

【哺乳間隔に関して】

体重増加の良い場合 ⇒ 赤ちゃんの欲しがる時に飲ませて良いです

体重増加の悪い場合 ⇒ 哺乳時間を決めた方が哺乳量は増加します

 

【1ヶ月健診】

・体重増加に関して

赤ちゃんは生まれてから1ヶ月で約1000g体重が増加します。

産科を退院後は1日平均で約30g増えていれば心配要りません。

※体重増加が1日平均15g以下の場合は体重増加不良です。原因を産科・小児科医師に相談しましょう

 

・体重増加の悪い時

「母乳の出が少ない場合」や哺乳回数は多くても「ちょこちょこ飲む」ため哺乳量は増えていない場合もあります。

哺乳のリズムをつけるために、3時間間隔で哺乳することをお勧めします。

※1回の哺乳量の目安は体重1kg当たり20mlです(例|4kgなら1回の哺乳量は80ml)

 

・ママにお願い

ママも水分補給をしっかりしてくださいね。

肩凝りも要注意です。

【こんな時は小児科・産婦人科受診を】

赤ちゃんをよく観察してあげてください

赤ちゃんは言葉で喋れない分、泣くことでメッセージを出しています。

よく観察して変化を見逃さないように気をつけてあげてください。


おへそ

おへそから出血。

黄色の膿が出て臭いがしている。

目やに

黄色い目やにが出ている。

尿

尿量が少なく、

1日の回数が6回以下。

※脱水症状注意

大泉門(だいせんもん)

パーンと張っているようなら小児科受診。


■便秘

・おならが出ない。2-3日以上、便が出ていない。

・元気がなく、顔色・機嫌が悪く眠りが浅い。たびたび吐いている。

・れんが色・白っぽい・黒い便が出る。

⇒オムツに付いた便を持って、病院受診してください

楽しみながら育児して欲しいです|Q&Aを基に作成しました

【こんなことも覚えておいて下さいね】

便が出にくい時は?

綿棒にオリーブ油を塗り、肛門に1cmほどゆっくり挿入し、3-4回まわすと便が出やすくなります。

乳児湿疹について

汗をかくと出やすいです。その都度、汗を拭いてあげてください。3-4ヶ月で自然に治りますが、湿疹がひどい場合は病院受診してください。


おむつかぶれ


■原因

おしっこ

体内の老廃物など、肌を刺激するアンモニアや酵素が含まれています。時間が経つにつれ、ダメージが高まります。

うんち

大腸菌、腸内細菌や酵素がいっぱい含まれています。特に下痢は、おむつかぶれになりやすいです。

おしりも汗をかきます。おむつがムレやふやけた皮膚は、キズつきやすくなります。

カビ(カンジダ)

ムレたおむつの中は、カビが生えやすくなります。ひどくなるとただれます。

皮膚のしわの奥まで赤く、なかなか治らない時は、カンジダ性皮膚炎の疑いがあります。すぐに小児科、または皮膚科受診しましょう。


■予防

ベビーパウダー つけすぎ注意

毛穴をふさぎ、かぶれがひどくなる時があります。


ベビーオイル

オイルが合わない赤ちゃんがいます。かぶれがひどくなるなら使用中止してください。

オイルは、汚れを取るために使うものです。オイルを使った後は、綺麗に拭き取ってください。

上塗りは避けてください。

オススメクリーム

・メデラ社ピュアレーン(ラノリン100%)

・マドンナ社ベービーバーユ(天然成分100%)

かぶれた部位に少量塗ると早く治りやすいです。

■おむつの換え方

・おむつをこまめに換えてあげましょう

・おしっこ、うんちをした時、市販のお尻ふきでかぶれることがあります

・お尻ふきでうんちを拭き取ろうとして、拭き過ぎるとキズをつくることがあります

 霧吹き、手のひらサイズのスプレー容器にぬるま湯を入れて、洗ってあげましょう

 洗った後は、ティッシュペーパーで軽く押さえ拭きましょう

 

※うんちが沢山出ている時は、肌の弱い赤ちゃんのために大きめの洗面器で洗ってあげましょう。

※昼間は布オムツをなるべく使ってあげてください。

※木綿の肌着、綿類を使用しましょう。

赤ちゃんが寝てくれないと悩む前に

1. お腹が空いている

2. おむつが濡れている

3. お見舞いの人が多いなどで興奮した

4. 昼間と夜が逆転し、ペースがずれている

5. 鼻くそなどが溜まっていて機嫌が悪い

6. 眠い時も泣くことでママに伝えている

   焦りは禁物です。ポイントは泣き方の様子を見てください。ママの落ち着いた態度が何より大切です。

※子育て支援センターや助産師さんに訪問時に相談してみましょう

鼻づまり(鼻垢)|湿度、温度計をチェック

赤ちゃんの鼻は、気温の変化などで鼻の粘膜が敏感です。

部屋の乾燥に注意してください。


■原因

1. 大人と比べて鼻が低いので鼻の通り道(鼻腔)が狭く、鼻水が出やすく、鼻づまりになります

2. 新生児は、鼻の呼吸です。鼻くそが詰まってしまうと『フガフガ』と音が出ます

    おっぱい、ミルクを飲みにくくなり機嫌がわるくなります

    授乳中おっぱいをすぐ外す時は、鼻づまりを確認してください

■取り方

1. 沐浴後は、取れやすいです

2. 頭・手が動かないよう、バスタオルに包みしっかり固定してください

    綿棒の綿の部分をゆっくり鼻の中に入れ、深く入れ過ぎないよう、

    綿棒を2~3回クルクルと回し、絡め取ります

    ピンセットは危険ですので、綿棒を使用してください

3.くしゃみをして鼻くそが直ぐ見える所に来る時もあります

 

無理やり取らないでください。

鼻水が多く、呼吸が苦しそうで、咳が出ている時は、小児科受診してください。

【注意いただきたいこと】

■寝かせ方

うつぶせ寝は乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症率が高く注意が必要です