育児と感染症について

【育児中知っておいていただきたいこと】

入浴

お風呂は40度のお湯で下半身浴、足浴など筋肉の緊張がほぐれ、疲労回復をはかります。手浴も簡単で効果があります。

※入浴中はおっぱいを搾ると乳管の中にお湯が入って詰まる可能性があります。

音楽

授乳中、赤ちゃんと一緒に好きな音楽を聞くことでママ・赤ちゃん共にリラックス効果があります。

子守唄も良いです。

腱鞘炎

搾乳をする時は手首にサポーター・テーピングをして両手ですると予防になります。

痛みがひどい時は病院受診しましょう。


温度調節

室温25-26度、湿度50-60%、夏は外気の温度からマイナス5度(28度前後)が最適。

扇風機

赤ちゃんに直接風が当たらないように、約1.5m程離して上向けにして使用してください。

昼間は自然採光で

昼間は電気をつけずに過ごしましょう。赤ちゃんは無意識に光の方を見ます。頭をゆがませ無いように向き癖に注意してください。


湯たんぽ使用の注意

室温が10度以下になったら、赤ちゃんの足元から20cm程離して、バスタオルなどで包んで使用してください。赤ちゃんの足が冷たいとぐずります。

ニコチン・タール成分

赤ちゃんのいる部屋では禁煙です。副流煙によって血管を痛める一酸化炭素・猛毒ヒ素を含んでいます。

誘発顎顔面変形症(PFDS)に注意

おしゃぶりの長期間の使用は矯正確率が高まるため注意してください。顔面変形、口呼吸、舌突出、嚥下クセ、歯並び、噛み合わせ悪化の原因にもなります。


おんぶ

昔の育児が見直されています。

生後5ヶ月から、おんぶがオススメです。

おんぶで、ママ友と赤ちゃんと外食を楽しみましょう。

お母さんにとっても両手が使えるので安全で

他の作業をする上でも便利です。

※落下事故を防ぐために前抱きは特に抱っこ紐に常に手を添えてください

※前かがみを避け、体に合ったサイズを選んでください

 


飲み物

1日2リットルの水分補給をしてください。

体から800cc、尿から1500cc出ています。

 

[注意]カフェインは90時間、赤ちゃんの体内に残ります。

母乳で育てている間は阿波晩茶・番茶・ノンカフェのお茶がオススメです。


加湿器について

長期間水を替えずに水を貯めているとカビの発生、雑菌繁殖し、悪臭の原因になります。※2~3日に1回交換しましょう

レジオネラ菌、淡水、土壌に生息する細菌を、

飛散させる可能性があります。

レジオネラ感染には2つのタイプがあります。

1.ボンティアック熱|風邪に似た症状ですが、5日位で治ります。

2.レジオネラ肺炎|急性悪化することもあり、

 新生児のいる家は特に注意が必要です。

【冬場にインフルエンザが、流行する原因について】

空気が乾燥する季節、鼻の粘膜の乾燥、体の蒸散する水分が増え、防御機能が落ちます。湿度、温度、清浄度、気流の4つを調整することで、室内を快適に調整できます。

 

[加湿器の選び方のコツ]

1.フィルター手入れは簡単か?

2.タンクの水を排水しやすいか?


スマートフォンについて注意

スマートフォンで子守りしないでくださいね。

『ギャン泣き』にも理由があります。

 

視力が弱い赤ちゃんは

・スマートフォンの画面NG

・大きすぎる音量NG

・TV、明るすぎる光NG

脳の発達を阻害します

 

※ママもスマートフォン症候群に注意
※できるだけブルーライトカットのフィルムを貼りましょう


【感染予防対策】

冬場にインフルエンザが流行する原因 ※他の感染症も共通しています。

①空気が乾燥する

②鼻の粘膜の乾燥

③体から蒸発する水分が増えて防御機能が落ちる

 

予防方法

①エアコンの温度注意

②加湿器を使用する

湿度、温度、清浄度、気流の4つを調整することで感染予防につながります

④免疫力を落とさない

⑤しっかりと水分補給、栄養を取りましょう

赤ちゃんは体調の変化が激しいです。

病気や汚れから遠ざける予防対策を心がけてください。

■風邪の時はマスクを使用してください。

■オムツ交換・授乳前は手洗いを必ずしてください。

※洗いすぎにも注意してください。皮膚で健康を守ってくれている微生物も洗い流してしまいます。

■バスタオル・枕用のタオルは毎日交換してください。

■使用後の体温計は毎回拭いてください。

■赤ちゃんの居る部屋は人の出入りが少ない部屋を選んでください。

■ハウスダスト(埃)によるアレルギー予防に掃除は毎日しましょう。

■そうじの時は赤ちゃんを別の部屋に移しましょう。

 


【感染症について】

ノロウィルス

1年中、ノロウィルスを持った牡蠣や二枚貝を生で食べた場合や、加熱不十分な加工食品を食べたなどにより、下痢、嘔吐、腹痛、発熱の症状を起こします。

人にしか感染しませんが、いったん感染すると拡大します。

食中毒にも感染症にもなります。

 

RSウィルス

冬季に流行する呼吸器感染症、新生児が感染すると重症の急性細気管支炎を起こし、呼吸困難に陥る可能性があります。必ずしも発熱は伴いません。

【こんな時は注意】

※上の子が咳をして、鼻水がズルズルでている

※赤ちゃんが急に元気がなくなり、お乳を飲んでくれない

※元気だった赤ちゃんが、じっと動かずに寝てばかりいる

 

乳児ボツリヌス症(1歳未満は以下の物を食べさせてはいけません)

乳児は消化管が発達しておらず、腸内細菌も少なくボツリヌス菌に対して抵抗力がないために1歳未満の赤ちゃんに特有の病気です。これは傷口だけではなく、蜂蜜、コーンシロップ、自家製野菜ジュース、黒砂糖のような食べ物が感染源になることがあります。

※冷蔵庫でも繁殖する強い菌なので、生ものは必ず加熱処理をして、賞味期限内に食べてください。

[症状]

便秘、元気がない、哺乳力が弱い  

 


ペット注意

 

赤ちゃんに触れさせないでください

犬や猫に噛まれたり、ひっかき傷などから感染し

生命の危険になることがあります

 

【犬、猫、人、人畜共通感染症一例を紹介】

①カニモルサス感染症

②パスツレラ症

③カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症

ピロリ菌(ヘリコバクターピロリ菌)

※犬・猫・人の吐物に混入 

※ゴキブリ、ハエがピロリ菌を運んでいる可能性も。早めに駆除しましょう。 

 

破傷風

※破傷風菌は通常土壌の中にいます

※傷口についた泥や砂から菌が入り込みます

※汚れた深い傷や火傷からも入り込みます

※犬や猫に噛まれた引っ掻き傷

※新生児破傷風は難聴をきたすこともあります

死亡率は80-90%

 

[飼い主さんも注意]

40歳以上の方は3回破傷風ワクチン接種が必要です

死亡率は成人でも15-60%

破傷風ワクチン効果は10年と言われています 

もしペットが誰かを咬んでしまった場合はペットを獣医さんに受診させる義務があり、咬まれた方は保健所に届ける義務があります。

 

[飼い主さんにお願い!]

家族の一員として大切なペットには、必ず予防接種を済ませましょう

 


予防方法

※ペットにキスしない

※口移しで食べ物はあげない

※感染している犬や猫に舐められた手はキチンと洗う

※免疫力を落とさない

※キレイにトリミングしている犬でも、口の中は沢山の細菌がいるため赤ちゃんは感染症にかかる可能性があります

※予防接種をしていない犬や猫が噛んでしまったときは、24時間以内に病院へ行きましょう

※噛まれた直後は流水で綺麗に傷口を洗い消毒薬をつけましょう

※散歩の後は綺麗に足をふいてください