脱水・熱中症・水中毒について

【脱水症とは】

体の成分のうち、水分が欠乏した状態です。

 

注)※乳幼児のスポーツドリンクの飲用は、

塩分濃度が低いため水中毒の危険性があります。

 

---赤ちゃんの特徴|5歳未満---

 

汗腺が未発達。新陳代謝が活発で体温が高く、

体温調整がうまくできません。

成人の水分量は体重1kgのあたり60%であるのに対し、

新生児は約80%、乳児は70%と赤ちゃんの水分量の割合は高い。


 

[ご注意いただきたいこと] ※65歳以上も注意が必要

■発熱、下痢、嘔吐などで水分が不足することで起こります

■おしっこが何時間も出ていない場合は注意。おしっこの回数、量、色(オムツの濡れ方)を確認してください。

■生後3ヶ月未満の乳児では38℃以上、3~36ヶ月の乳幼児は39℃以上の熱がある

■手足が冷たく乾燥している。便秘している

■乳幼児は、泣いても涙が出ない。ヨダレが極端に少なくなる

■顔が赤く、汗をたくさんかいている時は、すぐに涼しい場所に移し、母乳は少しずつ何度も与えてください

■脱水していれば、汗をかくことができない

 

⇒ぐったりしていたら小児科受診が必要です

【危険】

炎天下の車の中などは、短時間で体温が高くなるので注意が必要です

ベビーカーでの外出は、様子を見ながら十分注意してください

例)外気温32℃の場合⇒地面から50cmの高さでは、35℃になります


【熱中症とは】

暑い環境で生じる健康障害の総称。

屋外・屋内問わず、高温・多湿が原因です。

・気温27℃~30℃以上

・湿度60%以上

梅雨時と真夏は特に要注意です。

 


応急手当は、『体を冷やして水分補給』をお願いします

詳しくは環境省の【熱中症予防情報サイト】にアクセスしてください

 

ママへ こんなときは・・・

 

症状について---------------------------------------------------------------------

第1度

・めまい、立ちくらみ、汗が止まらない、筋肉がつる(こむら返り)

・大量の汗をかくと、体の中の塩分・水分が不足しやすくなります

・水分補給が必要ですが、水だけではなく、塩分も摂取してください

・衣服をゆるめ、日陰で休みましょう

 

第2度

気分が悪い、体がだるい、めまい、頭痛、吐き気、脈がはやい、

低血圧、体温が高い時は点滴が必要な場合があります。

病院受診してください。

 

第3度

けいれん、脇の体温38℃以上が続く。

 

⇒意識が朦朧(もうろう)とし、

呼びかけに対して返事がおかしい時は、

救急車を呼びましょう。

 
 

熱中症予防について----------------------------------------------------------------------

症状が無くとも汗をかいた時は、1時間位で水分と塩分を摂取しましょう。アップルジュース、果物がオススメです。スポーツドリンクの過剰摂取は注意してください。飲み物は冷たすぎると、胃が痙攣(けいれん)したりする場合があるので、注意してください。塩飴、うちわ、氷・保冷剤などを使用しましょう。

※赤ちゃんは着脱しやすく、汗を吸う木綿素材のような服を着用させ、外出先では帽子をかぶせましょう

※スポーツドリンクは、発汗により失われた水分・体の電解質の補給に最適ですが、授乳中のママはポカリスエットの粉末を1.5倍に薄めて飲用してください 


[味噌汁]

血液と塩分濃度が同一なため、

汗をかいたときの塩分補給には最適です。


【水中毒(低ナトリウム血症)とは】

飲みすぎ注意「水中毒」の危険

 

水分をたくさん摂取し過ぎると、体内の水分バランスが崩れ、腎臓でのクリーニングが正しく行われなくなります。更に、体内に老廃物が溜まり、体に悪影響を及ぼします。

※成人の方は、1日に2.5リットル以上を急激に摂取すると水中毒になる可能性が高まります。注意してください。

※詳しくは、北海道薬剤師会公式サイトの【水中毒とは】を参考にしてみてください