卒乳・断乳について
【WHO世界保健機構 イノチェン宣言】
生後6ヶ月まで母乳だけ、
その後も栄養を補いながら、
2才以上母乳育児を続ける。
卒乳| 母乳を欲しがらなくなる乳離れの時
断乳| 親の都合でやめること(病気、仕事、妊娠、虫歯予防など)
「仕事に戻る前に断乳しなければ・・・」、「まだ飲んでるの?」と言われても焦る必要はありません。
周囲の方のご協力が大切です。
国の宝物の赤ちゃんの見守りをお願いします。
[虫歯の原因]
■乳歯が生えたら、赤ちゃんの口へのキッスや母親・家族の口移しなどで、
虫歯菌(ミュータンス菌)が移ります。
■乳歯が生え始めたら、歯科受診を受けましょう。
■お菓子に使用されているショ糖など、口の中の食べかすでなどでなります。
歯磨きをしてあげて下さい。
■4歳位までは、甘いモノは控えましょう。家族に虫歯の方がいれば、食器は別に洗って下さい。
[妊娠]
■流産、早産の原因につながることがあるので、
その分子供さんとのスキンシップに時間を費やしてあげてください。
[病気]
■病気によっては、母乳中止を余儀なくする必要があります。
■病気が治れば、医師とよく相談の上、母乳を再開してください。
[職場復帰]
労働基準法67条 1日2回 30分の育児時間請求ができる。
※職場での搾乳は、冷凍パックを利用し、冷蔵庫で保管しましょう。
厚生労働省 平成29年度改定 育児休業制度[パパ・ママ育休プラス]
※父母共に育児休業を取得する場合は、子どもが1歳6ヶ月に達するまでの1年間
短時間勤務などの措置
※3歳に達するまでの子どもを養育する労働者について、1日原則6時間をを義務付け
※制度を利用することで、母乳育児を続けて欲しいと願いします。
[卒乳・断乳についての注意]
■無理やり、からし・わさびを塗らないで下さい
■赤ちゃんに、必ず納得してもらえるよう、おっぱいバイバイと言い聞かせましょう。
■赤ちゃんに飲ませた後、残っているおっぱいを搾り、両脇・おっぱいの周りを
冷えピタや凍らせたペットボトルで冷やすなどをすると、乳房トラブルが少ないです。
■授乳回数を徐々に減らしていくとホルモン分泌量が少なくなっていきます。
■赤ちゃんの吸う刺激でホルモン(プロラクチン、オキシトシン)が働きます。
■パンパンに張って痛む時、病院受診、適切なケアを受けられることをオススメします。
■お風呂は短く、シャワーにしてください。
■きつすぎるブラジャーは、乳腺炎の原因になります。
■おっぱいが完全に出なくなるまで、なるべく和食にして下さい。
■卒乳後、乳腺炎が再発することがあります。乳がん検診を受けましょう。
断乳・卒乳を 決められたら、1週間前に和食中心の食事に変更し、
母乳が出なくなるまで続けると乳房のトラブルは少ないです。
[卒乳する前にチェックすることは?]
■おっぱい、ミルク以外から栄養が摂れている。
■ストロー、コップを使って水分が摂れる。
■母子共に体調が良い、ママの気持ちに余裕がある。
■時期にもご注意ください
・夏は汗をかき、ママも赤ちゃんも気温が高いので体力をダウンしがちです。
・冬は風邪を引きやすいです。
授乳が大切なら続けても良いし、負担に思うならやめる選択を無理なくしてください。