母乳のメリットについて
【母乳育児のメリット】
天然ワクチンと呼ばれる母乳は赤ちゃんにとっては、最も適した食べ物です。
母乳育児は病気にかかるリスク、乳幼児突然死(SIDS)予防、
アレルギーや湿疹が2~7倍低くなります。
母乳にこだわりすぎないで、1滴でもいいです。
乳首を吸わせるだけでも、ママの常在菌が赤ちゃんの体内に届けられ、病気、ウイルス、アレルギーと戦ってくれます。
※ママが風邪をひいても母乳からは感染しません
薬を飲みながらも授乳を続けて欲しいです。マスクは使用してください
母乳の出が悪くなっても赤ちゃんに吸ってもらうと復活します
■母乳保育の利点
成長促進
哺乳ビンの10倍の顎の力が必要なので、成長を促します。
栄養が豊富
90種類のDHAが含まれており、栄養が豊富です。
信頼関係
目を合わせながら母乳を与えると、語りかけに反応します。
歯の病気予防
虫歯・歯周病予防にもつながります。
満足感
吸い始めと・終わりで味が変化するので、赤ちゃんは満足感を得ます。
情緒安定
情緒が安定して人格を形成に良い影響を与えます。
脳の発達
脳の発達を促します。
肥満予防
ミルクは母乳に比べて1.5倍のタンパク質が含まれています。
【初乳とは?】
お産後数日間だけの貴重な乳汁
免疫物質が多く含まれて、殺菌効果により、さまざまな病気から赤ちゃんを守ります
※しぼった母乳は、なるべく24時間以内に飲ませてください
腸管、呼吸器の感染症を予防する免疫抗体が含まれています
【母乳のホルモンとは?】
オキシトシン
母乳を吸わせると1分以内に母乳ができます
赤ちゃんのことを考えたり、泣き声を聴いたり、ニオイを嗅いだりすることも大切です
産後の回復を助け、リラックス効果、愛着行動が盛んになります
プロラクチン
母乳を作ります
夜間に高い値となるので、夜間の授乳は大切です
-焦らないで-
体重が約5kgまたは生後2ヵ月で、上手に母乳を吸えるようになります
ママは赤ちゃんに母乳を上手く吸ってもらえると育児の不安が軽くなり
オキシトシンの分泌がスムーズになって幸福感が得られます
お母さん、授乳に関する不安も心配しないで。
ご家族、周囲の協力や配慮が必要です。
赤ちゃんの体重が増えていないと「ミルクの量を足したら?」とか、「あなたは母乳でないかも」と言われて不安やストレスを感じているお母さんはいらっしゃいます。周囲の方はちょっとした言葉にも気を使ってあげてください。
お母さんが母乳を出す上で疲れやストレスは大敵です。発熱・下痢中にも母乳の量が減りますし、1000人中1人は母乳が出にくい方もいらっしゃいます。
不安なときは医師、保健師、助産師にご相談ください。